宇宙スタートアップのCEOになります

ある技術開発スタートアップの岐路

2018年の夏、筑波大学発 超小型人工衛星スタートアップのワープスペースは一つの岐路に立たされていました。

創業から2年。
技術開発、プロダクト開発は順調に進み、ビジネス開発を本格的に進めていけるフェーズに差し掛かっていました。

これまで創業者の亀田先生がCEOとして、技術面だけでなく、資金調達、事業会社との折衝などその他諸々非常に多岐にわたって引っ張ってきましたが、彼自身、得意分野にフォーカスできていない、という想いがありました。

創業時から支援し、昨年から社外取締役としても共に歩んできた私としても、ビジネス開発をこれまで以上に加速しなければ、2018年特に加速を見せ始めた宇宙ビジネス領域で遅れを取ってしまう、という焦りもありました。

議論に議論を重ね、そのうえで冷静に考えた結果、少なくともBizDev部分をプロフェッショナルに委任しよう、という結論に至ったのがまさに今年の夏でした。

当初は外部から招聘しようということで、投資銀行からコンサルティングファームなど多くの方と面談をさせていただいてきました。中には本気でご検討をいただいた、かなり優秀で経験値も豊富な方もいらっしゃいました。

ミイラ取りがミイラになったお話

当然、誘っているこちらは本気ですから、かなり濃い話、そして未来の話をするわけです。面白いことにそこで初めて気づいたのは、私自身の宇宙への想いの強さでした。

これまで10年のスタートアップライフにおいて、経営、事業開発、アライアンスなど手がけてきましたが、これほどまでに熱く想いを語ったビジネスは、正直ありませんでした。当然、これまでのビジネスでも想いはあったし、意義を感じながら楽しく生きてきたわけですが、ここまでの熱情はなかった。思い返せば、私はこの10年、得意なことを仕事にしてきたんだなぁ、と30歳にして初めて気がついてしまったわけです。

そして、それに気づけたのは、ワープスペースという宇宙への想いを真剣に具現化してきたチームと非常勤ではあったにせよ、そんな彼らと2年をともにしてきたこと。そして、CEOを招聘するために本気で人を口説いたこと。の2点があったからでした。

宇宙への想い、感覚

思い返せば、宇宙への想いは幼い頃からあったな、と。

97年、9歳の僕がデジタルリマスター版「スターウォーズ 新たなる希望」を劇場で見た、あのときの衝撃から始まり、スターウォーズの映画に関しては少なくとも擦り切れるほど見たし、宇宙戦艦ヤマトも、キャプテン・ハーロックも、ガンダムも、僕のそばにずっとある存在でした。

今までは、それはあくまでも「男の子」のロマンでしかない、と思っていたんですが、ワープスペースというスタートアップと共に歩むにつれ、そこで描かれていることが限りなくリアルに近い未来であることを確信することができたし、だからこそ今回、CEOになるという決断をした。そういう風に自己分析をしています。(もちろん、普通の人よりはだいぶ宇宙フリークだとは思います笑)

フラーという会社について

私をご存知の方は、タイトルからここまで読んでずっと気になっていることがあるはずで、それは「フラーどうすんの??」という疑問だと思います。

CEOになる以上、今の執行役員という職務からは退任をします。ただ、フラーの手がけるデータサイエンスとFinTechやHealthTechなどの交差領域で、大学などの研究機関や行政、事業会社との間で行われる中長期的なコンソーシアム的な取組みには、引き続き非常に興味があるので、非常勤のリサーチフェローというかたちで関わりは続けさせていただくことになります。

フラーという会社は、一個前のベンチャーを立ち上げた、その同時期に出来た会社で、CEOの渋谷くんは同級生で、筑波大の原っぱで会社対抗草野球なんてこともやったり、一緒に田植えしたり。ずっと同志だし、ライバルだし、そんなベンチャーでした。

渋谷くんを筆頭にフラーの仲間はみんなそれぞれに優秀で、特異な感覚をもち、彼らと深く接してきたこの3年間は、本当に幸せで、学ぶことのめちゃくちゃ多い時間でした。

僕が大事にしてきたパラレルな生き方、働き方も、何の違和感を持つこともなく受け入れてくれたし、だからこそ、来年からCEOになると同時に、出来る範囲で彼らを支え続けたい、と思わせてくれました。

来年からのお話

ともかく、来年1月から本格的に宇宙ビジネスをやります。当初からガンガン仕掛けていくつもりです。日本だけでなく、海外も含め最初から動いていきます。資金調達も追加でします。(現CEOの亀田さんは代表取締役のまま会長になり、研究開発と技術にフォーカスいただきます)

エンジニアリング、ものづくりはもちろん、BizDevやマーケティング、バックオフィスも含め、コアメンバー候補の仲間集めを同時にしていきます。興味ある方はランチ、お茶など行きましょう。

あ、あと最後にですね。就任祝いもお待ちしております笑

宇宙絡みのお品でAmazonのほしい物リストを作ったので、ぜひお待ちしております笑(下記リンクより)
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その他何かお贈り頂ける場合は、下記住所までご送付いただけますと幸いです。

〒305-0031 茨城県つくば市吾妻2-5-1-203
株式会社ワープスペース 常間地
電話番号 029-856-8128

潜在的思考の言語化

相談:潜在的思考の言語化

10月初旬、僕が今ものすごく感情移入している新しいサービス 「そうだんドットミー」の相談員(?)を初めて務めさせていただきました。

そうだんドットミーとは、いわゆる求人情報をあえて紹介しないキャリア相談サービスで、タイムチャージ1時間数千円程度で、かなり多種多様なキャリア、バックグラウンドを持った方からみっちりとオンライン相談が受けられる、っていう、思いつきそうで思いつかない、でも確実に人々を幸せにするサービスです。

出会ったきっかけは、このサービスを運営しているスタートアップの創業者&CEOの金井さん @meiemu326 のツイートを拝見したことでした。

今見返して気づいたけど、あのときは金井さん、なんてオトナな対応出来る方なんだろうなぁ、って感じ入った印象しか残ってなかったのだけど、ちゃんと「公開処刑」っていうワード使ってささやかな反撃してたのね笑

ともかく人材業界的には多分アンチテーゼなサービスをロンチして、いろんな人にいろんなことを言われ、一部の業界人から「こんなん成功するわけないやろ笑」みたいなんで盛り上がられていた瞬間をたまたま韓国でタクシー乗っていたときに見つけ、いてもたってもいられず擁護ツイートをさせていただいた、
のが金井さん、そして「そうだんドットミー」との出会いでした。

そうしたら、僕のツイートは関係なくだと思いますが、同時発生的に擁護ツイートが噴出し、バズりまくり、例の一部業界人は、、、今どこ行った??笑

サービスとの出会いだけで長くなったので

まさかのサービスとの出会いを語るだけでこんなに長くなったので、そろそろ相談員させてもらった際の感想を話したいと思います。

根本はね、タイトルに書いたとおり「潜在的思考の言語化」、そのお手伝いをさせてもらうことなのかな、と思っています。このサービスを知る前から、なぜかときどき複数の知人から人生の節々に相談を受ける事がよくありました。
筑波大OB/OGのインキュベーション団体も運営しているので学生の将来への悩みもよく聞いています。

そのなかで心がけていることがいくつかあるのですが、リストアップしてみました。

  1. 最初の半分の時間は質問攻めにする。
  2. 事前情報も鵜呑みにせず、本人の口から聞く。
  3. 本人の口から出た悩みや望みも鵜呑みにしない。
  4. 人生のビジョン:10年後、20年後にどうなっていたいか。一生をかけて何を成し遂げたいか。死ぬときに後悔しないようにするために一番必要と思うことを聞く。

面白いことに、ここまで聞くと、自ずから悩んでいたことの本質的な解が出ちゃうんですよね。それがタイトルでいう「潜在的思考」。あくまでも相談やアドバイスって、依存でも押しつけでもなんでもなく、彼/彼女が本来心の奥底で欲し、想い、考えていること、そして常識やしがらみ、責任感や劣等感で包み隠されていたものを一つ一つ引き剥がして、世の中に出すために言語化するのをお手伝いすることなんじゃないかな、と。

言語化すると何が良いかというと、言語化してないと、すぐにその感情っていとも簡単に心理の奥底に隠れちゃうんですよね。

だから言語化する。

言語化すると、もうそれは深層心理や潜在的思考ではなく、言霊をもった生き物になると僕は考えていて、そしてその言葉を口に出し続けると、その生き物は育ち、強くなり、自分と一緒に歩んでくれる良きパートナーになってくれる。

前回相談させていただいた方が、そのときに言語化された彼の潜在思考とその後どうお付き合いされているかは、今は分かりませんが、少なくとも僕は生まれ出た彼の言葉がすごく好きになったので、今頃その言葉は良い友だちがいっぱいできてるんだろうな、なんて思ってたりします。

※なんか僕写真が怖い(いや、見た目が怖い)らしいんであれなんですけど、本当はそんなこと1ミリも無いので、ご安心くださいね笑

※学生での起業経験、東南アジアでの起業経験、田舎暮らし、アジア旅好き、パラレルキャリア、実はメンタル弱い、、、みたいなキーワードにピンときたら、そうだんドットミーで「常間地(つねまち)」を指名してみてください(PR)