人口減少=悪、はもうやめよう

==お知らせ==
2018年9月、大井川茨城県知事にお渡ししたスタートアップ支援関連政策の提言書を公開しています。お時間ある方はぜひ御覧ください。 
http://triot.net/2018/09/180923-teigensho-1/
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人口減少と言われて久しいこの時代。実際に自然増よりも自然減の方がすでに多く、2050年には1億人を切ると予想されています。

ぱっと聞くと、あまり良くないことのように思えるし、何ならディストピア的妄想だって繰り広げられる。実際、人口減少は国の生産性を低下させる、なんて言われながら、人口増頑張りましょう、っていう言説が行政中心にまことしやかに蔓延しているわけです。

でも、それって本当でしょうか?

時代は変わった

確かに、これまでの人材集約的な産業構造であれば、労働生産人口=生産性というロジックは成り立つし、国の税収も人口に依存していました。

でも、今って、そういう時代でしたっけ?というのが今回の問いです。

インターネットとCPUが加速度的に発展し、本当の意味での「AI時代」を迎えるまでもなく、多くのデジタル企業の収益は自動生成されています。多くのユニコーン企業、スタートアップの収益構造は、決して人材集約型ではなく、いかに必要最小限の人員でスケールすることができるか、ということが至上命題であり、むしろ存在意義そのものです。

製造業にもロボットがすでに積極的に導入され、従業員一人あたりの生産性は格段に向上しています。これまで人の手をかけなければ不可能とされていた領域、もっと言うと、人であっても不可能とされていたものが、いわゆる「AI」とロボットによって代替、もしくは実現されてきています。

堀江さんなどが仰るとおり、人類はもはや働かなくても良い時代に「向かっている」ことは、事象として明らかです。少なくとも、オペレーションコマンドを叩くことと、社会構造や技術の革新を追い求めることに人間はそのリソースをフォーカスできるようになるんだと思います。

人口減少=悪、という呪縛

そんななかで人口減少が悪いことである、という言説は前時代的すぎて、もはや今の時代には当てはまらない、ということは明白でしょう。

もちろん、例えば伝統ある集落が担い手不足で消滅していくことは、多様性や人類の資産としての観点から言うと良い話ではありません。ただ、明治から高度経済成長時代までの間に爆発的に増えてしまった人口が、社会・経済構造の変化に合わせて適正化されていく、という意味での人口減少は、あくまでも最適化なのであって、絶対悪として決めつける感覚は、ある意味呪縛でしか無いと思うのです。

一人あたりの生産性が高まれば、もっと言うと、人が介在しない生産が増えていけば、人口が例え減ったとしても、経済規模は成長していくし、そのスピードは人材集約型産業が中心で人口増加とともに経済が発展していたときのスピードよりはるかに加速度的なはずです。

逆に言うと、人口の呪縛から逃れることが出来なければ、人口を増やすにはどうしたら良いか?のような、今の時代では全く本質ではない議論と施策に時間を費やし、永遠に次の時代へのステップを踏めなくなってしまいます。

人口が少ないことの価値

人口が少ないこと、そのものにも価値があるはずです。(「少ない」というワーディングがそもそも良くないと思うのですが。)

いわゆる人口が密集していない地域では、

  1. 単位面積あたりの人口が少ない
  2. 一人あたりの専有可能面積が広い
  3. 土地の値段が安い
  4. 人間と人間、地点と地点の間隔が広い
  5. 人間よりも自然の存在が強く、多い

みたいな特徴が、例えばあります。

これは決して東京やニューヨークではない事象です。

だからこそ、こういった地域でしか発想しえないアイデアであったり、ビジネスであったり、文化であったりが確実に存在します。

例えば一昨年に、秋田で運転代行版のUberを開発しているスタートアップと札幌で出会いました。これは完全に東京では思いつけないビジネスモデルです。

私の自宅はつくばの郊外にありますが、周囲には田んぼや畑、竹林があり、人家の間隔も広いので、非常に心地よい朝を迎えることができます。

あくまでも視点の多様性のお話し

特に田舎が絶対的に良いとか、人口減少バンザイとか言っているわけではなく、前時代的な価値判断に縛られ、必要以上に悲観したり、発想が卑小になる必要は全く無い、というお話しです。

より自由に、より多様な視点をもち、自分たちの価値をちゃんと判断することができれば、新しい世界が開けてくるはず。

座禅、呼吸、あとダイビング

==お知らせ==
2018年9月、大井川茨城県知事にお渡ししたスタートアップ支援関連政策の提言書を公開しています。お時間ある方はぜひ御覧ください。 
http://triot.net/2018/09/180923-teigensho-1/
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昨日、弊フラーCEOの @shibushuta と、成田山新勝寺へ座禅に行ってきました。修行というよりは、講義と体験だったので、長い時間座禅を組むことはなかったのですが、おそらく初めて体系的に座禅の作法を学ぶことができ貴重な体験となりました。

実は高校の眼の前が禅寺だったので、幾度か座禅をする機会はありつつも、当時の感覚と、今の感覚では、やはり結構違うものですね。確かその禅寺は曹洞宗だったということもあり、警策(あの肩叩くやつ)があったりしたのですが、今回は真言宗なので(空海の直属の弟子がつくったのが成田山の縁起)、作法も場の作り方もかなり違いました。

禅を組むときは、壁に対面し、その壁には白い丸にサンスクリット語の「阿」の字と蓮の葉が描かれている掛け軸がかかっています。(これを使うのが「阿字観」という瞑想法。聞いたとき「アジカン??って少し興奮してしまいましたw(時代、、)
※高校のときは、広いお堂に仏像に向かって横一列に並んでたはず。

禅を組むまえに、五体投地という作法をするのですが、これがまたエモーショナルなスイッチになって良い。何か気持ちを変えるときに体を使ったルーティンワークをすることの意味を改めて感じました。

心と呼吸以外の繋がりを全て断ち切る、ということ

このとき行った座禅は、数息観という種類の座禅でした。読んで字のごとく、「呼吸の数を数える」のみ。講師のお坊さんに言われたのは

心はいろいろなもの、記憶、感情、出来ごとや視覚、嗅覚、触覚などの感覚などさまざまなものに常時繋がっていて、絶えず揺れ動いている。心安らかに鎮め、休ませるために、心と呼吸以外の繋がりを全て断ち切る。すなわち、自らの呼吸にのみ意識を向け、集中することで、心と精神を落ち着かせる。

ということでした。

実際やってみると、これがかなり難しく、座禅のときは視覚を制限し、かつ眠くならないために半目なのですが、「半目ってこれくらいなのか、、?」なんて考え始めたりしてしまう。外の子供の声が気になったり、息苦しい、、ってなったりするわけです。

ただ、終えたときに感じたのは、明らかに呼吸が静かになっていて、かつ心も穏やかになっている、ということ。感覚と思考が本当に澄んでいました。

思い返してみると、呼吸を数えながら細く、長く息をし続けなければいけないので、そもそもそれが結構大変なわけで、そうなると確かに余計な物事を考える余裕などなかったな、と。呼吸という人間の根本的な動作にフォーカスをすることで、感覚以外の感情、思考はだいぶシャットダウンされていたんだな、と気づきました。

これを突きつめた先に、果たして感覚すらも切り離せるようになるか自信はありませんが、要はそれが出来たときが本当の「数息観」ということなのでしょう。

座禅とダイビング

同じような感覚が体感できるものを、実は僕は以前から持っていました。それは「スキューバダイビング」。

ダイビング中は、酸素ボンベを背負い海に潜るわけですが、例えば海の底で酸素が切れてしまったら、故障で空気が吸えなくなったら、簡単に命の危険にさらされるわけです。もちろん様々な安全装置や救命手法があるので、安全性は担保されているのですが、要は仮に命を絶とうと思えば簡単に絶てる環境なのです。

そうなってくると人間ってやっぱり怖くなる。最初の頃は、恐怖で呼吸が乱れ、空気を吸っているのに苦しくなり、海の底なのにレギュレーター(空気の供給口)から口を離して息が吸いたくなってきます。

その誰もが陥るパニックを鎮める方法が、実は呼吸でした。まずは大きく長く息を吐く。そうすると、自然と空気を肺の奥まで吸うことが出来るのです。それを繰り返して呼吸が安定すると、不思議なことにパニックもいつの間にか収まってしまう。

極限の状態下でも、呼吸の仕方ひとつで精神を収めることが可能だったりするのです。

あとは、水中なのでいろいろなものを自分から絶つことができます。短時間でもスマホ・電波断ちが出来るのが結構大きい。感覚器官に入ってくる情報量も極端に制限できます。嗅覚は基本情報量0。音の種類も基本水と空気の音のみ。触覚もウェットスーツとグローブをしているのでかなり制限され、視覚も目に入るのは青い海と魚とサンゴのみ(これが美しいんですが)。深く潜ると色の種類もどんどん深い青に染まっていくし、光も届きにくくなります。

強制的にいろいろなものから自分を絶ち、海中を漂う。だからこそ、さまざまな生き物の営みに感動し、心が洗われる。ダイビングは本当にやめられません。

ただ思考や感覚を絶つという意味でいうと、ダイビングが半ば強制的にそれを実現するのに対して、座禅は自らの意志でそれを行うという違いがあります。座禅の方がより自らをコントロールしなければなりません。

ただ、多少環境を整えれば(ちょっと暗くしたり、壁に対面したり)、簡単に作法自体はできてしまうので、日々忙しく暮らしている現代人、特にビジネスマンや起業家、経営者には本当にぴったりな精神修養なんだろうと思います。

そうやって精神を鍛えることで、常に思考が澄んで、意思決定がスマートにできる。だからこそ、アジアに限らず、スティーブ・ジョブズや多くの経営者が座禅やヨガの瞑想を生活に取り入れているのでしょう。

たった5分やるだけでも、かなり変わります。

ぜひオススメです。

いくつかのペルソナを被るということ

いくつかのペルソナを被るということ

人は誰しも、いくつかのペルソナ(人格)を被っている。

これは僕が中学生のころからぼんやりと意識をしてきたことであったりします。当時は、学校での優等生?(一応ね笑)の顔、裏では不良連中とうまく付き合い仲良くしつつも、家では家向けの顔、など、そうやった方がうまく生きることができると明確に分かってやっていました。

そのうち、そういったTPOに応じたペルソナの使い分けが意識せずとも自然に出来るようになってきました。特に起業の世界に飛び込んでからは、そしてパラレルキャリアを志してからはそれが顕著となりました。

下手したら1日のうちに、10回くらい、例えばアポや打ち合わせごとにペルソナを使い分けることも珍しくないんですよね、多分。あるときは家族愛に溢れる自分、あるときはアントレプレナーとしての自分、あるときはインキュベーターとしての自分、あるときは法律家の自分、、、とまぁパラレルキャリアやパラレルスキルセットな方にはよくある話かと。

ここで大事なのは、全てのペルソナに偽りだとか虚飾だとか誇張はないということです。家族愛に溢れている自分も、法律家の自分も全て真実なんです。

全て真実のペルソナであるからこそ

それら全てのペルソナが真であるからこそ、ときに大失敗をしたり、自分の首を絞めたりします。普段はそのときそのときの状況でベストパフォーマンスが出せるペルソナを選択し、だいたい成功するのですが、たまに間違ったりするとものすごい顰蹙(ひんしゅく)をかったり、反感を食らったりします笑

TPOを間違うくらいであればまだダメージは少ないのだけど、そもそもペルソナをいくつも纏って、かつ切り替えをしまくっていると、体調が悪くなったり、精神力が弱ってしまったときによくなる状態が、

「あ、やべ、どれが本当の自分だっけか、、、」

から始まる頭の混乱です笑。いや、本当に冗談じゃなく分からなくなります。なまじ全部本当の自分の人格の派生だし、事実に基づいたペルソナなので質が悪い。

ここに入り込んでしまうと、ひどいときには自分の記憶すら信じることが出来なくなります。

いくつものペルソナを被っていても

そんなことを繰り返すうちに、最近分かってきたのは、いくらペルソナを被っていても、被らされていても、逆にいうと覆うことのできない自分って明確に存在する、ということ。

1つは人間としての根源的な欲求。飢餓感であったり、睡眠欲であったり、およそ1人間の生存に必要な欲求です。(これがなくなったら、それはお医者さんに行った方が良いかと、さすがに笑)どんなペルソナを被っていても、美味しいものは美味しいし、腹減るのは減るし、眠いものは眠いわけで。多少コントロールの要素はあったとしても、ペルソナでなんとか出来る範囲なんて限られています。

もう一つは、これは本当に最近気づいたんですが、いわゆる原体験。つまり幼少期の記憶や感情です。どういうことかというと、幼い頃って、ペルソナの使い方などあるはずもなく、どんな人もあくまでも自分は自分だったわけで。その頃に思ったことって、紛れもなく根源の自分なんだと思います。幼少期は小学校くらいまで入ると思いますが(場合によっては高校も入るかなぁ)、例えば僕であれば、パイロットになりたいなぁ、とか、ハンソロかっこいいなぁ、とか、あの娘かわいいなぁ、とか、多分みんなそんなもんなんじゃないかと。

例えばいくつもペルソナがありすぎて混乱したときは、そういった記憶を辿ると、何となく落ち着く気がしています。

それすらも忘れる瞬間があって、そのときは確かめたい記憶のなかにいる人に会いに行きます。

そうすると当時の感情や記憶が明確になって、ペルソナを被る軸の部分が安定するのだと。

パラレルキャリアとかでなくても、少なくとも皆さん家庭、仕事、学校など2つや3つフィールドをもって、それぞれ多少のなりとも人格を使い分けていると思いますので、もしそれに混乱してしまったら、上記方法で戻ってくることをオススメします。笑

潜在的思考の言語化

相談:潜在的思考の言語化

10月初旬、僕が今ものすごく感情移入している新しいサービス 「そうだんドットミー」の相談員(?)を初めて務めさせていただきました。

そうだんドットミーとは、いわゆる求人情報をあえて紹介しないキャリア相談サービスで、タイムチャージ1時間数千円程度で、かなり多種多様なキャリア、バックグラウンドを持った方からみっちりとオンライン相談が受けられる、っていう、思いつきそうで思いつかない、でも確実に人々を幸せにするサービスです。

出会ったきっかけは、このサービスを運営しているスタートアップの創業者&CEOの金井さん @meiemu326 のツイートを拝見したことでした。

今見返して気づいたけど、あのときは金井さん、なんてオトナな対応出来る方なんだろうなぁ、って感じ入った印象しか残ってなかったのだけど、ちゃんと「公開処刑」っていうワード使ってささやかな反撃してたのね笑

ともかく人材業界的には多分アンチテーゼなサービスをロンチして、いろんな人にいろんなことを言われ、一部の業界人から「こんなん成功するわけないやろ笑」みたいなんで盛り上がられていた瞬間をたまたま韓国でタクシー乗っていたときに見つけ、いてもたってもいられず擁護ツイートをさせていただいた、
のが金井さん、そして「そうだんドットミー」との出会いでした。

そうしたら、僕のツイートは関係なくだと思いますが、同時発生的に擁護ツイートが噴出し、バズりまくり、例の一部業界人は、、、今どこ行った??笑

サービスとの出会いだけで長くなったので

まさかのサービスとの出会いを語るだけでこんなに長くなったので、そろそろ相談員させてもらった際の感想を話したいと思います。

根本はね、タイトルに書いたとおり「潜在的思考の言語化」、そのお手伝いをさせてもらうことなのかな、と思っています。このサービスを知る前から、なぜかときどき複数の知人から人生の節々に相談を受ける事がよくありました。
筑波大OB/OGのインキュベーション団体も運営しているので学生の将来への悩みもよく聞いています。

そのなかで心がけていることがいくつかあるのですが、リストアップしてみました。

  1. 最初の半分の時間は質問攻めにする。
  2. 事前情報も鵜呑みにせず、本人の口から聞く。
  3. 本人の口から出た悩みや望みも鵜呑みにしない。
  4. 人生のビジョン:10年後、20年後にどうなっていたいか。一生をかけて何を成し遂げたいか。死ぬときに後悔しないようにするために一番必要と思うことを聞く。

面白いことに、ここまで聞くと、自ずから悩んでいたことの本質的な解が出ちゃうんですよね。それがタイトルでいう「潜在的思考」。あくまでも相談やアドバイスって、依存でも押しつけでもなんでもなく、彼/彼女が本来心の奥底で欲し、想い、考えていること、そして常識やしがらみ、責任感や劣等感で包み隠されていたものを一つ一つ引き剥がして、世の中に出すために言語化するのをお手伝いすることなんじゃないかな、と。

言語化すると何が良いかというと、言語化してないと、すぐにその感情っていとも簡単に心理の奥底に隠れちゃうんですよね。

だから言語化する。

言語化すると、もうそれは深層心理や潜在的思考ではなく、言霊をもった生き物になると僕は考えていて、そしてその言葉を口に出し続けると、その生き物は育ち、強くなり、自分と一緒に歩んでくれる良きパートナーになってくれる。

前回相談させていただいた方が、そのときに言語化された彼の潜在思考とその後どうお付き合いされているかは、今は分かりませんが、少なくとも僕は生まれ出た彼の言葉がすごく好きになったので、今頃その言葉は良い友だちがいっぱいできてるんだろうな、なんて思ってたりします。

※なんか僕写真が怖い(いや、見た目が怖い)らしいんであれなんですけど、本当はそんなこと1ミリも無いので、ご安心くださいね笑

※学生での起業経験、東南アジアでの起業経験、田舎暮らし、アジア旅好き、パラレルキャリア、実はメンタル弱い、、、みたいなキーワードにピンときたら、そうだんドットミーで「常間地(つねまち)」を指名してみてください(PR)

インプットとアウトプットのお話

インプットとアウトプットのお話

勉強するにしても、プレゼン資料を作るにしても、ものづくりをするにしても、外の世界に「Out」していくものに付きものなのが、「Input」と「Output」の2つです。

人によってはインプットが好きでアウトプットが苦手だったり、アウトプットは気持ちいいけどインプットはおっくうだったり、セロリが好きだったりします。ちなみに僕はどちらかというとアウトプット人間です。インプットに関しては結構普通に生活しているなかでも半ばこじつけ的にインプットしてしまうことが多々あります。
インプットを心がけすぎると、情報過多になってパンクしてしまいそうになるんです。(容量があんまり、、最近人の顔、名前が覚えられry)

という風にインプット、アウトプットに対する相性は人それぞれだと思いますが、それぞれについての特性を認識したうえで接すると、最終的な成果物がより良くなったり、ゴールまでのスピードがあがったりするので、そのことについて書いてみます。

InputとOutputとQuality, Quantity

上の図は、インプットとアウトプットを、横軸(t)を経過時間(Time)、縦軸(q)を質(Quality)、量(Quantity)でイメージ的にプロットしたものです。

インプットの特性としては、初期のタイミングでその質と量は比較的速く高めることが出来ます。いわゆる「乾いたスポンジ」状態ですね。ただし、インプットすればするほど、すでに蓄積されたインプットが新しいインプットを邪魔することが増えていきます。すでに獲得したものは「更新」するとはできても新たに「獲得」することは物理的に不可能ですし、質を高めるために必要となるインプットはその獲得がどんどん高度になっていきます。

一方でアウトプットの特性は、インプットの場合と真逆です。蓄積がない状態でのアウトプットは質、量ともに成長しません。多少インプットが増えてきたとしても、それをアウトプットするにはかなり労力と根気強さが必要です。僕もいまだに今までの蓄積が効かない資料作りや企画は、最初にだいぶ心が折れそうになります。ただそこを我慢すると一気にブレイクスルーできる瞬間がやってきます。指数関数的に質、量ともに高めていくことができるのです。

アウトプットのオリジナル化〜ただし油断は禁物〜

インプットとアウトプットを続けていくと、ある時点でアウトプットの質と量が、インプットのそれを超えるときがやってきます。そこでは、インプットの蓄積に自分なりのエッセンスが加わります。他の領域や分野での知識やノウハウを融合させ、今までインプットしたことのない性質のアウトプットを世に出すことが出来るようになります。
いわゆるこれが「守・破・離」なんだと僕は思っています。

インプットの蓄積を離れて自分なりの見解や成果物が出来上がっていく。この瞬間がおそらく一番アガるし、楽しい時間なはずです。アウトプット欲も最高潮に達し、実績も付いてきます。いわゆるニュータイプだし、マリオのスター状態なんじゃないかくらいの気分になります。

ただし、そこで油断をするとスター状態はすぐに終わります。スター状態なのでインプットをサボってしまうのが主な原因です。これは結構しょうがない心理状態というか、だって誰でも無双になったら油断するじゃないですか(実はそれ環境変えると全然無双じゃないのあるあるなんですけど)、しかもインプットの成長曲線は結構な勢いで平らなので、そりゃインプットのモチベーション上がらないですよね。

というわけで、インプットに対するエフォートはどんどん下がっていくわけです。しかも、アウトプットをし続けると、ガソリン切れになるし、質も量も増えなくなります。そうするとやっぱりスター状態はすぐ終わります。

成長し続けるために

オリジナリティのあるアウトプットを出せるようになっても、インプットがおっくうになっても、やっぱりインプットはしつづけないと成長し続けられません。インプットにはいろいろ種類があると思いますが、接するものすべてから吸収しようとする方法や、無理やりにでもインプットを増やす方法など、その人のライフスタイルや正確に合ったインプットを続けていけば良いんだと思います。

そうすることで下の図のように、アウトプットの質と量と成長率を下支えして、どんどん自分を高めることができるはずです。

茨城を「日本一スタートアップが成長しやすい県」にするための提言書(2)

茨城を「日本一スタートアップが成長しやすい県」にするための提言書(1)から続く

2.働く「ヒト」

〜提言2:高度人材採用の起点としてのサテライトオフィス整備〜

地方のスタートアップが東京にサテライトオフィスを設けるという事例はこれまでも多く見られてきた光景です。この場合のサテライトオフィスの機能としては、セールス拠点としての役割が主に意識されてきました。

しかし、実際に東京方面にサテライトオフィスをおいているスタートアップの話を聞いてみると、高度人材を採用するうえでも、サテライトオフィスの存在が有効であることが分かってきました。

従来、地方のスタートアップが東京方面から高度人材、特に初期のコア人材となりうる人材を採用するにあたっては、地方への移住が大きなハードルとして立ちはだかっていました。つまり、最終的にマッチするか判然としない会社へのジョインに、移住という選択が加わると、更に重い意思決定となるのです。それが、ジョインにあたり東京のサテライトオフィスが前提となってくると、その意思決定はライトなものになってきます。高度人材、コア人材が集まりやすくなれば、確実にスタートアップの成長につながります。

しかし、アーリーステージのスタートアップでは、本社に加えて東京にサテライトオフィスを構えることは、資金的にも非常に厳しいものです。そこで県が、一社数人から利用できるシェアオフィスを東京方面に用意し、スタートアップに対し格安で入居できるようにすることで、上記メリットを享受させることが可能となります。県として初期投資を抑え、希望企業の増減に柔軟に対応するため、すでに存在するインキュベーション施設やシェアオフィスを間借りする形を想定しています。

必要な設備としては、パーティーション付きの占有スペース(2~3名使用)、ミーティングルーム、遠隔会議用の設備(モニター、マイク等)、フリースペースなどが想定されます。

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予算規模感:年間5000万円〜1億円
(20万/社・月✕10社〜20社)

〜提言3:人材マッチングのリスクを減らす「大人のインターン」助成〜

つくばエクスプレス沿線の発展、JR常磐線の東京・品川駅延伸の実現に伴い、茨城県から東京方面の企業へ通勤している人間は近年特に増加しています。そして、そういった人々のなかには、能力が高く、茨城に対する愛着が強く、そしてスタートアップで働くことに興味のある人材が一定数存在すると考えます。実際に県内のコワーキングスペースには、そのような人材が集まりつつあります。

スタートアップがそういった人材にアクセスできれば、東京から人材を採用するよりもハードルが低く、本社勤務のコア人材を揃えることが可能です。

ただし、この場合も人材側にとって、最終的にマッチするか判然としないスタートアップへのジョインには少なからずハードルが存在します。そうしたマッチングリスクをコストレスで極力減らすために非常に有効なのが、一度副業ないしプロボノの一環としてそのスタートアップに関わってもらうことです。いわゆる「大人のインターンシップ」です。現職の規定上副業が可能であれば、業務委託として契約を交わすことがジョイン時のコミットを疑似体験するという意味で、より望ましい形態と言えます。

そして、そのトライアルをライトに実施できるよう、「大人のインターン」に対する助成制度を創設し、県として取り組みを促進することが大切です。

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予算規模感:年間4000万円〜1億円
(20〜50万/月✕2ヶ月✕100名/年)

3.支援する「ヒト」

〜提言4:県内のスタートアップと支援者を透明化するデータベース助成〜

数的な観点でみると、県内のスタートアップの数は決して少ないわけではなく、傾向としても増加トレンドにあります。スタートアップの支援に携わっている人材も、スタートアップの数に対して不足してはいますが、筑波大学卒の経営者等で組織される筑波フューチャーファンディング(TFF)や、TX沿線のインキュベーション団体であるTXアントレプレナーパートナーズ(TEP)などを中心に近年組織されつつあります。

しかしながら、県内のスタートアップ、メンター人材や投資家などの情報は、各公的支援機関に分散するか、もしくは表に出ていないことが多く、「支援されたい」「支援したい」というニーズはありながらも、その存在が見つけづらいという問題があります。

コストパフォーマンス高く、情報の流動性を高めるためには、すでに存在する起業家や投資家情報の全国的なデータベースサービス(Entrepedia, StartupList等)を活用することが一番早い方法です。そういった情報を地方において民間が定期的に整備することは非常に採算性が悪く、現実的ではありません。

そこで、各公的支援機関が県内スタートアップの情報を収集し、上記全国的なデータベースに登録、随時更新する費用を県が補助する制度を整備することを提言します。

これにより、県内のスタートアップと支援者のマッチングが促進され、スタートアップの成長に資するだけでなく、データベースがいつも最新の状態で全国のスタートアップ界に発信されることになります。

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予算規模感:年間1000万円程度

 

4.ヒトをつなげ、支える「場」

〜提言5:重点支援エリアをフォーカスしたインキュベーション施設の支援制度〜

いかに県のスタートアップ界に人材を誘引しても、そうした多種多様な「ヒト」が交流し、つながる「場」がなければ、コミュニティは脆く弱いものになってしまいます。また、スタートアップは、ある程度集積してはじめて、競争やコラボレーションが生まれ、成長が加速していきます。

現状でも、県内各所にインキュベーション施設やコワーキングスペースが増えてきていますが、もしこれが分散してしまうと「場」としては弱いものになってしまいます。やはり、こういった「場」は集積という要素があってはじめて、効率的なスタートアップ育成環境の整備が可能となるのです。

そこで、県内のスタートアップ関連の施設(コワーキングオフィス、シェアオフィス、インキュベーション施設等)に対して重点支援するエリアを県内数カ所に限定し、集積を促進することを提言します。支援の内容としては、施設として利用する物件の賃料補助、設備・備品の取得費用補助等が想定されます。

また、一つのビルに、オフィス機能、会議室機能、居住機能など職住を限りなく近接させるコンセプトの施設、など施設の形態を指定した支援や整備も有効です(参考事例:ANRIのグッドモーニングビル)。

特につくば地域は、最重点支援地域として取り組むべきエリアであり、TXつくば駅周辺のクレオおよびつくばセンタービルは上記のようなスタートアップ育成用複合施設の整備が十分可能なキャパシティを有していると考えます。周囲の公務員住宅再開発に合わせ、スタートアップ向け住居(スタートアップレジデンス)を整備する余地も残っており、これらも含めて実現ができれば、日本や世界のスタートアップ界に非常に大きなインパクトをもたらすことが可能です。

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予算規模感:5000万〜1億円以上
(月30万〜50万/1施設✕3施設✕5重点地域、設備・備品取得費用補助ほか)
(つくば地域の整備を追加で行う場合はそれ以上の予算措置が必要)

〜提言6:創業一周年記念お祝い金〜

スタートアップが1年を超えて存続することは、一定の成長性と可能性を示すことができなければ達成できないものです。そういった意味で、スタートアップの1周年を記念するイベントは、採用面や、新しい支援者やVCとの接触点を作るにあたって非常に有効な手段といえます。

そこで、日本で未だ例を見ないスタートアップ支援策として、創業一周年を迎えたスタートアップに記念イベントを開催する費用の補助を行う制度を提言します。スタートアップの一周年記念イベントが県内各地で開催されれば、スタートアップの成長を県が応援し支えていることを内外に明確にできますし、様々な「ヒト」を呼び寄せる一つのきっかけとすることが出来ます。

ここで、一周年イベントを開催するにあたって、地域の住民や企業、行政関係者や支援者の招待を義務付けることを費用の補助を行う条件とします。地方のスタートアップにとって、その立地地域との関係性が実は重要なファクターとなりえます。地域の中小企業経営者とつながっていれば、様々な面で助けになりますし、周辺の住民や商店等との関係が深まれば、近隣に住む従業員の満足度が向上するひとつのきっかけを作ってくれます。

なお、対象企業数に関する制限としては、提言1のエンジェルVCを含む茨城県の関与するVCの出資先に限定することが考えられます。

===

予算規模感:年間400万円〜800万円
(40万/社✕10社〜20社)

最後に

昨年の11月27日に大井川知事を表敬訪問させていただいてからの約1年間、県のスタートアップ政策の担当課の方々と茨城にゆかりのあるスタートアップ界の人間とで、何度もディスカッションの機会を設けさせていただきました。そのなかで、総花的にならず、過保護でもなく、行政にしかできない政策で、かつエッジが効いていて、本質的な効果のある政策を一から模索してきました。

結果として、今の茨城において、スタートアップの成長に必要な政策を4領域、6政策にフォーカスしてまとめることができました。これが実現すれば、茨城県は「日本で一番スタートアップが成長しやすい県」に限りなく近づきますし、それは知事が提唱される「日本で一番起業しやすい県」を包摂し、本県から世界に向けた新しい価値創造が爆発的に増えていく端緒になると確信します。

この提言をもって、一度ボールを県庁の皆さまにお渡しさせていただきます。

そしてこのボールが、皆さまのなかで咀嚼され、実際の政策として実施される段階が訪れることを切に願います。

 

2018年9月20日

茨城県スタートアップ界有志一同

本提言企画者 常間地 悟

 

Appendix. 本提言ディスカッション参加者(敬称略)

スタートアップ側参加者(順不同)

プロトスター株式会社 代表取締役CCO 栗島祐介

プロトスター株式会社 代表取締役COO 山口豪志

株式会社FullDepth 取締役副社長 吉賀智司

株式会社ワープスペース 代表取締役CEO 亀田敏弘

フラー株式会社 代表取締役CEO 渋谷修太

株式会社しびっくぱわー 代表取締役社長 堀下恭平

株式会社シェアトレ 代表取締役 木村友輔

一般社団法人TXアントレプレナーパートナーズ 理事 後藤良子

株式会社AGREE 代表取締役CEO 伊藤俊一郎

株式会社ユニキャスト 取締役副社長COO 箕輪優一

合同会社for here 代表社員 江本珠理

 

企画提案者(本提言書文責)

一般社団法人筑波フューチャーファンディング 理事 常間地悟
(フラー株式会社 執行役員、株式会社ワープスペース 社外取締役)

 

企画調整者

茨城県議会議員 星田弘司

全文PDFはこちら
概要版PDFはこちら

茨城を「日本一スタートアップが成長しやすい県」にするための提言書(1)

9月20日、昨年11月から仕込んでいたスタートアップ関連政策の提言書を大井川茨城県知事にお渡ししてきました。

星田県議に当初からご調整いただき、
県の職員の方々には前のめりで取り組んでいただき、
同世代の茨城ゆかりの起業家たちには何回ものディスカッションに出席いただき、
この世代の起業家だからこそのエッジの効いた提言をまとめることができました。

昨年に引き続き、面会の機会をこころよく作っていただいた大井川知事も含め、多くの方に感謝の気持ちがいっぱいです。

提言書の最後にも書きましたが、これで一旦ボールは県の方々に渡りました。
いちばん大事なのは、ここからどう実際の動きを出していただけるかだと思っています。
これからが正念場。僕も頑張ります。

みなさんも実際の提言書をぜひご覧ください。

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県知事への提言書を書いています。

個人のホームページをリニューアルして、つらつら記事を更新していきます、なんて言ってからだいぶ時間が経ってしまいましたが、やっと更新をする気になったので、無理ない程度にちょくちょくあげていきます。

ここ最近、スケジュールの合間を縫って、茨城県の大井川知事宛のスタートアップ関連施策に関する提言書を書いています。

昨年11月から何回かに分けて、茨城県にゆかりのあるスタートアップやインキュベーターや、茨城県の職員さん方と集まって、ディスカッションをしてきたことの総仕上げです。

きっかけはたまたまFacebookで就任直後の知事にメッセージをしたら、訪問の機会をいただいたことがきっかけで、こつこつ準備をしてきました。

まだ草稿ベースですが、提言書の導入部分に、僕の想いを詰め込んでみたので、一部紹介します。

提言書全文は、提言が終わったら全公開したいな、と思っています。

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はじめに

2000年から2018年にかけて、日本の名目GDPはほとんど成長していません。その間、同じ先進国のアメリカやドイツは約2倍の成長。中国にいたっては9倍弱の成長を成し遂げています。(IMF – World Economic Outlook Databasesより)

今この国に生きる若者は、その人生の大半をバブル崩壊以後30年近くにわたる「失われた時代」のなかに過ごしてきました。私たちの生まれる前、全く預かり知らないところで失われた「時代」。私たちはそんな世代だからこそ、ある種の反骨心をもって、今この国の人々が置かれた状況に立ち向かおうとしています。

若者を中心とした「起業ブーム」とよく言われますが、起業するそれぞれの心のうちにはそういった世代的背景が少なからず確実にあり、身近な地域が、コミュニティが、国が、世界がより良い明日を迎えられるように、真剣に日々取り組んでいる人間たち。それが今の起業家像だと考えます。

この提言書は、茨城に住み、暮らし、もしくは生まれ、育ち、あるいは学び、働く起業家である私たちが考える、茨城県が「日本一スタートアップが成長しやすい県」になり、世の中にない価値、未来、ワクワク感を圧倒的なスピードで生み出していくための重要な要素と必要な政策案をまとめたものです。
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ホームページをリニューアルしました。

個人事業主の活動をメインにしていたホームページを、よりフラットに「常間地 悟」の個人サイト色を強く、ガラッとリニューアルしました。

ある先輩の「@の前で仕事をする」という言葉を、いつも意識をしていて、最近関わる会社、プロジェクトも増えてきて、発信することも多くなったので、結構前から変えようとは思っていたのですが、やっと変えられました。

どんな記事を書いていくかはあまりきっちり定めず、その瞬間、瞬間に書きたいことを書いていこうと思います。

常間地 悟

企業の成長と人を惹きつけるということ

今年に入ってから、新たにお手伝いを始めたベンチャーが柏の葉にあります。
そこは、私の同級生が立ち上げたスタートアップで、スマートフォンの視聴率データサービスを展開しています。
昨年2月に2.3億の資金調達を行い、社員の人数も毎月どんどん増えている、まさに成長企業です。
http://fuller.co.jp/

成長企業が成長企業たる所以は様々な要因があるはずですが、
そこに人を惹きつけるものがあるかどうか、という点が一つ大きなファクターとして考えられます。

お客様然り、社員然り、株主然り、取引先然り、

あらゆるステークホルダーをいかにして惹きつけ、「味方」「仲間」にしてしまうか、
これがあらゆる企業が昔から追い求めてきたテーマです。

その「惹きつける」力の重要性が、ひと昔前と比べて、 より増しているように感じます。
マーケットの縮小、人材の売り手市場、リスクオフ、調達競争の激化、
いろいろと個々の理由はあるにせよ、一つ言えるのは「選択肢の拡大」です。

これまでは、国内のプレイヤー間で競争をしていればそれで良かった日本。
家電はSHARP、Panasonic、Sony、東芝、、、
車はトヨタ、ホンダ、日産、、、
小売りは、イオン、イトーヨーカ堂、西武、、、

それが今では、選択肢が外資系プレイヤーまで広がり、
中国、台湾系の家電メーカーの攻勢に日本勢は総崩れ、
車は、まだ日本勢が強いですが、最近外国車メーカーが低価格帯車種をラインナップし、
少しずつそういった車が目立つようになりました。
小売りは、Amazonという巨人に対して立ち向かう気概のあるプレイヤーが
まだこの国にはいないように感じます。

人材に関しては、終身雇用制の非一般化とともに、
エージェント、ヘッドハンティング形式の転職が常識になりつつあり、
短い期間にある会社を退職しても、それが昔ほど汚点になりにくくなっています。
人々はより働きやすい環境、能力の発揮できる環境を求めています。

一方で、安定志向の若者が増えていることは事実ですが、
定年までこの会社で勤め上げることができなければ恥だ。とか、
何があっても我慢して働かなくては、などと考えている人は、
皆無といっていいのではないでしょうか?

それはキャリアメイキングの選択肢が増えているからで、
優秀な人材ほど、流動性が高いといえるでしょう。

そういった移り気なマーケットや人材をつなぎとめるためには、
これまで以上に「惹きつける」力が必要なのです。

大したコミュニケーションを取らずとも、ブランドや給料、力や規律で、
それらを支配できた時代はとっくに終わりました。

フラットなコミュニケーションをより多くとり、
なぜ〇〇はこの事業を推進しているのか?
なぜ〇〇を買うべきなのか?
なぜ〇〇に入社してほしいのか?
なぜ〇〇から調達したいのか?
なぜ〇〇にこの仕事を任せたいのか?
ということを、魅力たっぷりに伝えてはじめて、彼らはこちらを向いてくれるのです。

ベンチャーや中小企業などは特に、です。
それができなければ、お客さんは増えず、採用もうまくいかず、離職率も高止まり、
投資も集まらず、簡単であるはずの調達ですら失敗します。

トップやマネジメント層が、フラットなコミュニケーションを意識し、
会社そのものを明るく、活発な、魅力あるイメージ、雰囲気を醸成することができれば、
それは全社に伝播します。

それは成長企業、資金のある企業、儲かっている企業だからできることだ、
という人もいるかもしれませんが、それは違います。

成長前だからこそ、まだ小さなベンチャーだからこそ、絶体絶命なピンチだからこそ、
リーダーは、それをはねのけるエネルギーでもって、メンバーを安心させなければなりません。

かのスペースX、テスラモータースのイーロン・マスクも、
何十億、何百億とかけて開発したロケットの打ち上げが失敗、延期し、
もうダメだと周囲の誰もが考えたときでも、
これは成功への確かなワンステップだと、スタッフを励まし、鼓舞し、
結果その言葉を実現させたように、
成長企業は、どんな状況下においても、人を惹きつけ、自然と突き動かされる「何か」を持っています。

Photo credit: ecolepolytechniqueups via Visual hunt / CC BY-SA