個人事業主の活動をメインにしていたホームページを、よりフラットに「常間地 悟」の個人サイト色を強く、ガラッとリニューアルしました。
ある先輩の「@の前で仕事をする」という言葉を、いつも意識をしていて、最近関わる会社、プロジェクトも増えてきて、発信することも多くなったので、結構前から変えようとは思っていたのですが、やっと変えられました。
どんな記事を書いていくかはあまりきっちり定めず、その瞬間、瞬間に書きたいことを書いていこうと思います。
常間地 悟
Entrepreneur. 株式会社ワープスペース 共同創業者。もう「失われた〇〇年」と呼ばせない。魂の震える方へ。スタートアップ、戦略経営、ベンチャー法務、新規事業、オープンイノベーション、海外展開。 筑波大学・院卒。法学修士(LL.M.)。つくばベンチャー協会代表理事 etc.
個人事業主の活動をメインにしていたホームページを、よりフラットに「常間地 悟」の個人サイト色を強く、ガラッとリニューアルしました。
ある先輩の「@の前で仕事をする」という言葉を、いつも意識をしていて、最近関わる会社、プロジェクトも増えてきて、発信することも多くなったので、結構前から変えようとは思っていたのですが、やっと変えられました。
どんな記事を書いていくかはあまりきっちり定めず、その瞬間、瞬間に書きたいことを書いていこうと思います。
常間地 悟
今年に入ってから、新たにお手伝いを始めたベンチャーが柏の葉にあります。
そこは、私の同級生が立ち上げたスタートアップで、スマートフォンの視聴率データサービスを展開しています。
昨年2月に2.3億の資金調達を行い、社員の人数も毎月どんどん増えている、まさに成長企業です。
http://fuller.co.jp/
成長企業が成長企業たる所以は様々な要因があるはずですが、
そこに人を惹きつけるものがあるかどうか、という点が一つ大きなファクターとして考えられます。
お客様然り、社員然り、株主然り、取引先然り、
あらゆるステークホルダーをいかにして惹きつけ、「味方」「仲間」にしてしまうか、
これがあらゆる企業が昔から追い求めてきたテーマです。
その「惹きつける」力の重要性が、ひと昔前と比べて、 より増しているように感じます。
マーケットの縮小、人材の売り手市場、リスクオフ、調達競争の激化、
いろいろと個々の理由はあるにせよ、一つ言えるのは「選択肢の拡大」です。
これまでは、国内のプレイヤー間で競争をしていればそれで良かった日本。
家電はSHARP、Panasonic、Sony、東芝、、、
車はトヨタ、ホンダ、日産、、、
小売りは、イオン、イトーヨーカ堂、西武、、、
それが今では、選択肢が外資系プレイヤーまで広がり、
中国、台湾系の家電メーカーの攻勢に日本勢は総崩れ、
車は、まだ日本勢が強いですが、最近外国車メーカーが低価格帯車種をラインナップし、
少しずつそういった車が目立つようになりました。
小売りは、Amazonという巨人に対して立ち向かう気概のあるプレイヤーが
まだこの国にはいないように感じます。
人材に関しては、終身雇用制の非一般化とともに、
エージェント、ヘッドハンティング形式の転職が常識になりつつあり、
短い期間にある会社を退職しても、それが昔ほど汚点になりにくくなっています。
人々はより働きやすい環境、能力の発揮できる環境を求めています。
一方で、安定志向の若者が増えていることは事実ですが、
定年までこの会社で勤め上げることができなければ恥だ。とか、
何があっても我慢して働かなくては、などと考えている人は、
皆無といっていいのではないでしょうか?
それはキャリアメイキングの選択肢が増えているからで、
優秀な人材ほど、流動性が高いといえるでしょう。
そういった移り気なマーケットや人材をつなぎとめるためには、
これまで以上に「惹きつける」力が必要なのです。
大したコミュニケーションを取らずとも、ブランドや給料、力や規律で、
それらを支配できた時代はとっくに終わりました。
フラットなコミュニケーションをより多くとり、
なぜ〇〇はこの事業を推進しているのか?
なぜ〇〇を買うべきなのか?
なぜ〇〇に入社してほしいのか?
なぜ〇〇から調達したいのか?
なぜ〇〇にこの仕事を任せたいのか?
ということを、魅力たっぷりに伝えてはじめて、彼らはこちらを向いてくれるのです。
ベンチャーや中小企業などは特に、です。
それができなければ、お客さんは増えず、採用もうまくいかず、離職率も高止まり、
投資も集まらず、簡単であるはずの調達ですら失敗します。
トップやマネジメント層が、フラットなコミュニケーションを意識し、
会社そのものを明るく、活発な、魅力あるイメージ、雰囲気を醸成することができれば、
それは全社に伝播します。
それは成長企業、資金のある企業、儲かっている企業だからできることだ、
という人もいるかもしれませんが、それは違います。
成長前だからこそ、まだ小さなベンチャーだからこそ、絶体絶命なピンチだからこそ、
リーダーは、それをはねのけるエネルギーでもって、メンバーを安心させなければなりません。
かのスペースX、テスラモータースのイーロン・マスクも、
何十億、何百億とかけて開発したロケットの打ち上げが失敗、延期し、
もうダメだと周囲の誰もが考えたときでも、
これは成功への確かなワンステップだと、スタッフを励まし、鼓舞し、
結果その言葉を実現させたように、
成長企業は、どんな状況下においても、人を惹きつけ、自然と突き動かされる「何か」を持っています。
Photo credit: ecolepolytechniqueups via Visual hunt / CC BY-SA