インプットとアウトプットのお話

インプットとアウトプットのお話

勉強するにしても、プレゼン資料を作るにしても、ものづくりをするにしても、外の世界に「Out」していくものに付きものなのが、「Input」と「Output」の2つです。

人によってはインプットが好きでアウトプットが苦手だったり、アウトプットは気持ちいいけどインプットはおっくうだったり、セロリが好きだったりします。ちなみに僕はどちらかというとアウトプット人間です。インプットに関しては結構普通に生活しているなかでも半ばこじつけ的にインプットしてしまうことが多々あります。
インプットを心がけすぎると、情報過多になってパンクしてしまいそうになるんです。(容量があんまり、、最近人の顔、名前が覚えられry)

という風にインプット、アウトプットに対する相性は人それぞれだと思いますが、それぞれについての特性を認識したうえで接すると、最終的な成果物がより良くなったり、ゴールまでのスピードがあがったりするので、そのことについて書いてみます。

InputとOutputとQuality, Quantity

上の図は、インプットとアウトプットを、横軸(t)を経過時間(Time)、縦軸(q)を質(Quality)、量(Quantity)でイメージ的にプロットしたものです。

インプットの特性としては、初期のタイミングでその質と量は比較的速く高めることが出来ます。いわゆる「乾いたスポンジ」状態ですね。ただし、インプットすればするほど、すでに蓄積されたインプットが新しいインプットを邪魔することが増えていきます。すでに獲得したものは「更新」するとはできても新たに「獲得」することは物理的に不可能ですし、質を高めるために必要となるインプットはその獲得がどんどん高度になっていきます。

一方でアウトプットの特性は、インプットの場合と真逆です。蓄積がない状態でのアウトプットは質、量ともに成長しません。多少インプットが増えてきたとしても、それをアウトプットするにはかなり労力と根気強さが必要です。僕もいまだに今までの蓄積が効かない資料作りや企画は、最初にだいぶ心が折れそうになります。ただそこを我慢すると一気にブレイクスルーできる瞬間がやってきます。指数関数的に質、量ともに高めていくことができるのです。

アウトプットのオリジナル化〜ただし油断は禁物〜

インプットとアウトプットを続けていくと、ある時点でアウトプットの質と量が、インプットのそれを超えるときがやってきます。そこでは、インプットの蓄積に自分なりのエッセンスが加わります。他の領域や分野での知識やノウハウを融合させ、今までインプットしたことのない性質のアウトプットを世に出すことが出来るようになります。
いわゆるこれが「守・破・離」なんだと僕は思っています。

インプットの蓄積を離れて自分なりの見解や成果物が出来上がっていく。この瞬間がおそらく一番アガるし、楽しい時間なはずです。アウトプット欲も最高潮に達し、実績も付いてきます。いわゆるニュータイプだし、マリオのスター状態なんじゃないかくらいの気分になります。

ただし、そこで油断をするとスター状態はすぐに終わります。スター状態なのでインプットをサボってしまうのが主な原因です。これは結構しょうがない心理状態というか、だって誰でも無双になったら油断するじゃないですか(実はそれ環境変えると全然無双じゃないのあるあるなんですけど)、しかもインプットの成長曲線は結構な勢いで平らなので、そりゃインプットのモチベーション上がらないですよね。

というわけで、インプットに対するエフォートはどんどん下がっていくわけです。しかも、アウトプットをし続けると、ガソリン切れになるし、質も量も増えなくなります。そうするとやっぱりスター状態はすぐ終わります。

成長し続けるために

オリジナリティのあるアウトプットを出せるようになっても、インプットがおっくうになっても、やっぱりインプットはしつづけないと成長し続けられません。インプットにはいろいろ種類があると思いますが、接するものすべてから吸収しようとする方法や、無理やりにでもインプットを増やす方法など、その人のライフスタイルや正確に合ったインプットを続けていけば良いんだと思います。

そうすることで下の図のように、アウトプットの質と量と成長率を下支えして、どんどん自分を高めることができるはずです。